小委員会活動




第11小委員会:歴史的都市マスタープランに関する研究


主査:山崎正史 2009年3月発足 (2012年12月に岡田保良と交代)

 以下を目的として、前野まさる、佐々波秀彦、岡田保良ら13名で発足。
ICOMOSはユネスコの諮問機関として、各国より申請される世界文化遺産登録案件の評価において、専門的・技術的な立場から重要な役割を果たしてきている。日本イコモスとしても、ユネスコやICOMOSの設定した評価指標及び審査基準に関し、情報交換や現地視察を通じて、その分野の専門的技術集団として、種々協力すべきである。特に、我が国からの世界文化遺産登録申請に関しては、専門的立場から関係機関・関係者に助言することが可能であろう。なかでも景観保存に関連したバッファーゾーンの設定等は、対象都市の物的計画に密接に関係しており、各地方自治体が制定するマスタープランの中で充分審議され、土地利用の指定が適切に行なわれることが重要である。本小委員会は、これらマスタープランの検討を通じて、より適切な景観保存のための土地利用規制の提案を企図している。



第12小委員会:技術遺産に関する研究


主査:伊東孝 2010年6月発足

 近年、まちづくりや産業観光に産業遺産や近代化遺産を利活用する試みは、全国的な広がりをみせている。しかし、それらを歴史的価値を損ねることなく、どのように保存し、活用していくのかについて統一した指針は出されておらず、地域によってまちまちである。また、現役施設の産業遺産を世界遺産の構成要素とする場合にも、その保護・保存のあり方や国内法による法的保護について、内外の評価の相違が顕在化している。こうした深刻な問題が生じている原因は、わが国においては、近代化遺産に代表される技術遺産や産業遺産に対する保護や保存の経験が少ないことにも起因していると考えられる。本小委員会では、技術遺産に関する海外および国内のこれまでの現状を踏まえ、指針作りを見据えながら、①技術遺産の定義と特性、②技術遺産の価値と評価、③技術遺産の保存のあり方、④技術遺産の活用、などを検討する。



第13小委員会:眺望遺産(vista-heritage)及びsetting


主査:赤坂信 2012年6月発足

 眺望遺産を考えるには眺望対象の保全だけではなく、眺望行為を成立させるための“状況”の確保が大前提となることからも今後当委員会で取り扱うべき問題である。

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第14小委員会:リビング・ヘリテージとしての20世紀建築の保存・継承に関する課題検討(京都会館再整備計画に関する検討)(解散)


主査:苅谷勇雅 2012年9月発足 (山名善之と交代)

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第15小委員会:水中文化遺産


主査:池田榮史 2013年9月発足

 水中文化遺産保護条約の将来的な批准や水中文化遺産関連の国際施設の日本国内への誘致などをみすえながら、水中文化遺産の定義、領海・接続水域・排他的経済水域・大陸棚・公海内の水中文化遺産、水中文化遺産の探査と同定、水中文化遺産の保全と活用、水中考古学の教育と研究などについて検討を加えるものである。



第16小委員会:コンサベーションアーキテクト


主査:矢野和之 2016年 月発足

 従来とは異なる考え方や技術の方向をも模索する必要があり、保存と活用のバランスについての新たな視点も必要となってきたため、コンサベーションアーキテクトまたは修復建築家という職能について海外の状況なども踏まえて研究し、職能の検討とその育成・認知の手法の検討を進めていく。



第17小委員会:遺産保全のための地盤および基礎


主査:岩崎好規 2016年6月発足

 遺産建造物を支える地盤や基礎は,遺産構造物の重要な一部であることは,国際標準ISO13822(Bases for design of structures- Assessment of existing structures構造物の設計の基本‐既存構造物の性能評価)の見直し時に,ICOMOS, Iscarsahがその活動に参加し(2005-2010),付属書(参考)としてAnnex I Heritage Structure(遺産(後世に残すべき)構造物)のなかのI.5.3 Authenticity of foundationとして明確に示してある。
 また、我が國には,古墳,ため池などの遺産地盤構造物,石橋や石垣城壁などを含めた遺産構造物や遺産基礎構造物が多々存在している。これらの遺産構造物の基礎および地盤構造物を地盤工学,岩盤工学,あるいは地質工学からの観点から研究する委員会の設立された。



第18小委員会:文化的景観


主査:石川幹子 2016年6月発足

 日本の文化的景観は、主として農村地域や歴史的景観を対象とした地域が選定されているが、近代化により生み出された都市の文化的景観の保全は、空白となっている。なかでも、都市再開発が進展し、2020年にオリンピックの開催が予定されている東京における「近代が生み出した文化的景観」は、その保全と再生が大きな課題となっている。 今回、設置をお願いする「文化的景観小委員会」は、このような背景に基づき、以下の2地域をターゲットとして、その保全、再生について、調査・研究を行い、関連諸機関にアピールを行っていくことを、その目的とする。



第19小委員会:リコンストラクション


主査:河野俊行 2017年3月発足
幹事:マルティネス・アレハンドロ

 これまでは自然災害や武力衝突を前提とするリコンストラクションについて論じてきたが、リコンストラクションの目的からみると、平時の経済開発や観光政策を目的として行われるリコンストラクションもあれば、ブータンの寺院のように歴史的建造物の拡張や新築がコミュニティーの宗教的動機に基づく場合もある。技術的観点、ドキュメンテーション、デジタル技術など、多岐にわたる分野に関係する。国際イコモスでは、このような複雑な状況に対応するために、文化の多様性を反映した事例分析とそのためのマトリックス策定プロジェクトが始まろうとしており、それに対応する小委員会が日本イコモス内にあることが望ましいと考えられる。



第20小委員会:ブルーシールド


主査:益田兼房 2017年6月発足(崎谷康文と交代)

 ブルーシールド日本国内委員会を設立・運営するため、準備委員会段階からイコモスとしての課題や対応を検討し、適宜運用に当たるべく設立された。当小委員会は、海外BS国内委員会事例も参考としつつ、国内各地での災害対応や今後の課題等を、研究会などで検討することとなる。



第21小委員会:彦根IcoFort(2020年2月解散)


 2018年秋に彦根市において城塞軍事遺産国際学術委員会(ICOMOS International Scientific Committee for Fortification and Military Heritage=ICOFORT)の年次総会・学術発表を目的とした国際会議が開催することが本年9月4日―7日のICOFORT年次総会において承認され、ICOFORT本部と彦根市との間で具体的な準備作業に取り掛かることになりました。そのため、この企画を日本側で推進し、各種の調整作業を行うため、日本イコモス国内委員会内にICOFORT小委員会をワーキンググループとして設立された。



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