日本イコモス第13小委員会


- 眺望遺産及びsetting -



外苑絵画館前からの富士山眺望


 日本イコモス国内委員会は以下のとおり声明を発表しました。昨年、外苑絵画館前からの富士山が望めるようになり、多くの人々が関心を寄せています。今後、富士山への眺望が何らかのかたちで尊重され、まちづくりにも活かされることを希望します。こうした眺望の保全は近年のユネスコ提言に沿うものであることを申し添えます。



日暮里富士見坂


 富士見坂からの富士山への眺望保全問題で2011年12月にICOMOSによるresolutionが採択されました。これは新宿区に建つ地上160mの超高層ビルの建設による眺望阻害に対するもので、翌2012年5月にICOMOS会長名による文書が住友不動産、東京都、眺望に関係する荒川区、文京区、台東区、豊島区、新宿区に送付されました。そうした中で2012年9月、富士山への眺望を完全にふさぐことになる別のマンション建設計画が富士見坂のすぐ足下、不忍通りで発覚しました。 ICOMOS Resolutionを踏まえて2012年6月に設置した日本イコモス小委員会(眺望及びsetting)では、今後のこうした事態を避けるべく、ヴィスタラインを守るためのガイドラインを作る必要があると考え、関係の区を回ってその必要性を訴え、関係の区が申し合わせをしようという段階まできたものの、2013年6月22日に富士見坂からの眺望は失われてしまいました。 なお、ICOMOSから出たresolutionへの返答を住友不動産、東京都、および関係5区に要請した結果、5つの区からは下記回答を得ています。




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