日本イコモス国内委員会は、建造物、伝統的建造物群、文化的景観、記念物及び歴史的風土その他の文化遺産の保存及び活用の振興をはかるため、「日本イコモス賞」及び「日本イコモス奨励賞」を、2014 年度より授与しています。
日本イコモス賞は、文化遺産の保存活用理念、保存活用活動、保存活用プロジェクトの前進に貢献し優れた業績をあげた者または団体等に授与します。
日本イコモス奨励賞は、若手研究者の育成と研究の奨励を目的として、文化遺産の保存活用理念、保存活用活動、保存活用プロジェクトの前進に優れた業績をあげたおおむね 45 歳未満の者に授与します。
添付の募集要領にて、今年度も日本イコモス賞および日本イコモス奨励賞を募りますので、会員各位には 2023 年 10 月 31 日(火)までに審査に必要な応募・推薦書ならびに審査参考資料を添付のうえ、ご応募またはご推薦をお願いいたします。
明治神宮外苑の再開発事業について、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に関する諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が7 日、文化的資産が危機に直面しているとして、緊急要請「ヘリテージ・アラート」を出し、事業者や認可した東京都に計画の撤回などを求めた。
これを踏まえ、世界イコモス国際学術委員会・文化的景観委員長のエリザベス・ブラベックさん(リモート)、日本イコモス国内委員会委員長の岡田保良さん、同理事の石川幹子さん、「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」の阿部知子さん、篠原孝さんが会見する。
・日時:9 月15 日(金)11:00~12:00
・言語:英語・日本語(逐次通訳)
・場所:日本記者クラブ10 階ホール
・申込締切:当日9:00 (ウェブ、会場とも)
◇日時:2023年9月23日(土)16:00~18:00
◇会場:オンライン開催(Zoom)
※Zoomへの入室時、お名前はフルネームでご設定ください。
※講演中は、ビデオとマイクはオフにしていただくよう、お願いいたします。
※本研究会は録画・録音いたしますので、予めご了承ください。
◇お申し込み方法
下記リンクよりお申し込みください。
http://ptix.at/JUvPeA
◇主催:(一社)日本イコモス国内委員会、日本イコモス被災文化財支援特別委員会
◇定員:90名
※事前にお申し込みをいただいた方へ、開催前日にZoomのリンクをお知らせいたします。
※非会員の方もお申し込みいただけます。
◇趣旨説明:
日本には長い歴史の中で育まれた多様な文化遺産が多く存在するが、自然災害の多い国でもある。文化遺産を自然災害から守ることは社会的にも関心が高まってきており、近年の大地震だけでなく、大型台風や集中豪雨による大規模な風水害では、文化遺産の被害も大きく着目され、しばしば報道がなされるようになった。このような社会状況のもと、日本イコモス国内委員会では、2011年東日本大震災および2016年熊本地震による文化遺産の被害と復旧に関する速報とその後の経過の記録を英文・和文で刊行してきた。東日本大震災から12年、熊本地震から7年経過した現在、一部を除いて文化遺産の災害復旧は完了しつつある。
日本イコモス国内委員会被災文化財支援特別委員会では、これらの地震による文化遺産の被害と復旧に関する最終英文報告をまとめ、2023年8月に刊行した。本報では、阪神・淡路大震災から四半世紀経ち、発展・整備されてきた文化遺産の災害対策が2011年東日本大震災、2016年熊本地震でどのように活かされてきたのか、また、残された課題はなにか、将来の地震への備えと文化財防災の道筋を視野に入れつつレビューを行った。日本では文化財建造物そのものの耐震技術も急速に発展しており、その成果も紹介した。本研究会では、これらの内容について主要執筆者の方々から講演をいただく。
◇ブログラム:
16:00~16:05 趣旨説明 (被災文化財支援特別委員会主査 矢野和之氏)
16:05~16:35 「日本における文化財の耐震対策の発展」(被災文化財支援特別委員会委員 西岡聡氏・西川英祐氏)
16:35~16:55 「海外における文化財の耐震対策事例」(被災文化財支援特別委員会委員 花里利一氏)
16:55~17:15 「文化財地震防災の課題と将来展望」(被災文化財支援特別委員会委員 苅谷勇雅氏)
17:15~17:55 まとめとディスカッション/会場との質疑応答(モデレーター:被災文化財支援特別委員会副査 横内基氏)
17:55~18:00 閉会挨拶(日本イコモス委員長 岡田保良氏)
ICOMOS本部より、神宮外苑に関するヘリテージ・アラートが発出されました。 詳細は、下記をご参照ください。
https://www.icomos.org/en/get-involved/inform-us/heritage-alert/current-alerts/125573-heritage-alert-jingu-gaien
会員に向けてインフォメーション誌を年に4回発行しています。理事会の報告や会員の活動、国際学術委員会(ISC)、 関連の国際会議、国内の研究会の報告などが掲載されています。