お知らせ


2023年12月1日 日本イコモス研究会「東アジアからみた日本の城郭〜日中韓城郭用語集作成に向けて〜」(12/15開催)

◇日時:2023年12月15日(金)18:00-20:00 ◇形式:オンライン(Zoom) ※Zoomへの入室時、お名前はフルネームでご設定ください。 ※講演中は、ビデオ・マイクはオフにしていただくよう、お願い申し上げます。 ※本研究会は録画・録音いたしますので、予めご了承ください。 ◇主催:NSC ICOFORT(ICOFORT国内学術委員会) ◇定員:90名 ※事前にお申し込みいただいた方へ、開催前日にZoomのリンクをお知らせいたします。 ◇申込先:http://ptix.at/0uplwQ ◇趣旨説明: ICOFORT(ICOMOS International Scientific Committee on Fortifications and Military Heritage)は、城郭と軍事遺産の保存維持管理を目的として2005年に設立されたイコモス国際学術委員会の一つである。2022年に設置された同国内学術委員会では、日中韓の城郭用語集作成に向けた比較研究を進めており、3カ国の専門家が集まる定期的なオンライン研究会合の開催と、11月初頭に南京で開催されたICOFORT国際会議での議論を通じて、共通する文化的基盤の上にありながら、その概念が必ずしも一致しない日中韓の城郭をめぐり、地政学、軍学、都市計画、建築土木技術といった様々なアプローチから検討を重ねている。 本研究会では、日中韓城郭用語集作成作業の進捗に関する中間報告を行うとともに、3か国の用語比較を通じて見えてきた城郭概念の違い等にフォーカスして意見交換を行いたい。 ◇プログラム: 18:00-18:20 趣旨説明/日中韓城郭用語集作成の目的と進捗(三宅理一 ICOFORTビューローメンバー/国内学術委員会主査) 18:20-18:40 水運と都市からみた日本の城郭(中井均 滋賀県立大学 名誉教授) 18:40-19:00 建築と技術からみた日本の城郭(麓和善 名古屋工業大学 名誉教授) 19:00-19:20 石垣からみた日本の城郭(濱田晋一 名古屋工業大学大学院 准教授) 19:20-19:55 ディスカッション〜南京ICOFORTでの議論を踏まえて〜       モデレーター:大田省一       パネリスト :中井均、麓和善、三宅理一、矢野和之、濱田晋一 19:55-20:00 閉会挨拶(矢野和之 日本イコモス国内委員会事務局長) ※プログラムの内容は当日までに若干の変更の可能性もございます。予めご了承ください。

2023年第5回日本イコモス研究会


2023年11月8日 日本イコモスEP常置委員会「オーセンティシティに関する連続研究会」第3・4回(11月18日開催)

■開催日時:2023年11月18日(土) 【第3回】11:00-13:00 【第4回】14:00-16:00 【第3回】 文化観光のオーセンティシティとインタープリテーション ■共催:日本イコモスEP 、 早稲田大学インバウンド・ビジネス戦略研究会 ■開催趣旨:本研究会では、文化観光における文化資源の「保全」「活用」及び「解釈」(インタープリテーション)を職業とする専門家が、その資源の正しい「歴史的理解」を促進する(オーセンティシティを保つ)ために何を知り何をする必要があるのかについて考えます。 【第4回】 デジタル時代における文化遺産のオーセンティシティ ■開催趣旨:本研究会では、文化遺産をめぐるデジタル技術の発展に着目して、文化遺産のオーセンティシティを考えます。 ※各回プログラムについては添付資料をご確認ください。 ■お申し込み方法 上記連続研究会の第3 回・第 4 回へ御参加いただける方は、下記URL または 添付ポスターのQR コードよりお申し込み下さい(第 3 回、第 4 回への共通申し込みフォームです)。 https://forms.gle/RHLgL4NobBM39yzL8

オーセンティシティに関する連続研究会第3・4回


2023年10月24日 日本イコモス研究会「シドニーオペラハウス: よみがえる施工図面」(11/20開催)

◇日時:2023年11月20日(月)18:30~20:00 ◇会場:岩波書店一ツ橋ビル地下会議室(101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-5-5) ※本研究会は対面開催となります。 ◇主催:(一社)日本イコモス国内委員会 ◇定員:25名 ※先着順 ◇参加資格:日本イコモス会員限定(個人/団体/維持/学生/パートナーシップ施設関係者) ◇申込先:https://2023icomosjapan4th.peatix.com ◇趣旨説明: 本研究会は、去る20232年9月、ICOMOS GA 2023 で紹介されたPaolo Stracchi建築工学博士の研究成果を日本イコモス会員のためだけに再現し、講演していただけるという非常に稀有な機会です。Paolo Stracchi 氏は代々木国立競技場のシンポジウムに参加するためにごく短期間来日されるのですが、ご好意により日本イコモスの会員に向けてお時間を割いてくださることになりました。新進気鋭の Stracchi氏にとっては非常に多忙なスケジュールなのですが、日本の近代建築の施工の素晴らしさはかねてよりの憧れでもあったということで、このように日本の専門家との親交を温める機会があるということは願ってもない機会なのだとおっしゃってくださいました。 Stracchi氏の語る「施工のデジタルヘリテージ」というものはどういうものなのか。彼の研究は50周年を今年祝ったばかりのシドニーオペラハウスを題材に、これまで光を当てられることのなかった施工図面の一枚一枚からどんなことを学ぶことができるのか、その新たな可能性について示唆するものでもあります。偶然見つかったオペラハウス建設当時の歴史的な施工図面を詳細に研究し、VRで誰にでも理解ができるように組み立て直したものについて先生ご本人からの説明をいただけるものです。 来日する直前にはシカゴ、ボストン、カリフォルニアの大学での発表を終えたばかりで、本来ならば長期間の準備が必要なところ、今回はざっくばらんな友人との会合の中での発表のようなつもりでお話をしていただくことになっています。   Paolo Stracchi 先生は現在シドニー大学建築工学学部大学院にて修士課程にて教鞭をとられていますが、元々はイタリア出身で、イタリアとオーストラリアの近代建築の共同建築施工の研究のために渡豪したことをきっかけに、その後オペラハウスの保存修復のための施工研究に携わり、現在に至っておられます。氏は施工のデジタルヘリテージが近現代建築の保存修復の発展、及び修復を実現させるための資金や時間の節約に貢献できるようになる事を目指しています。 ◇プログラム: 18:30~19:15  "Sails, Octopuses, and Telescopic Cranes: Building the Sydney Opera House"(Paolo Stracchi氏) 19:15~    会場との質疑応答(最長20時まで) ※時間を有効活用するために完全な逐次通訳はつけませんが、ところどころ説明的な通訳と質疑応答の際には通訳可能です。

日本イコモス研究会「シドニーオペラハウス: よみがえる施工図面」


2023年9月23日 2023 年度「日本イコモス賞」「日本イコモス奨励賞」候補の応募・募集について

日本イコモス国内委員会は、建造物、伝統的建造物群、文化的景観、記念物及び歴史的風土その他の文化遺産の保存及び活用の振興をはかるため、「日本イコモス賞」及び「日本イコモス奨励賞」を、2014 年度より授与しています。 日本イコモス賞は、文化遺産の保存活用理念、保存活用活動、保存活用プロジェクトの前進に貢献し優れた業績をあげた者または団体等に授与します。 日本イコモス奨励賞は、若手研究者の育成と研究の奨励を目的として、文化遺産の保存活用理念、保存活用活動、保存活用プロジェクトの前進に優れた業績をあげたおおむね 45 歳未満の者に授与します。 添付の募集要領にて、今年度も日本イコモス賞および日本イコモス奨励賞を募りますので、会員各位には 2023 年 10 月 31 日(火)までに審査に必要な応募・推薦書ならびに審査参考資料を添付のうえ、ご応募またはご推薦をお願いいたします。

2023年度イコモス賞応募要領


2023年9月13日 神宮外苑再開発事業撤回に向けた緊急要請(9/15・日本記者クラブ10階ホール)

明治神宮外苑の再開発事業について、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に関する諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が7 日、文化的資産が危機に直面しているとして、緊急要請「ヘリテージ・アラート」を出し、事業者や認可した東京都に計画の撤回などを求めた。 これを踏まえ、世界イコモス国際学術委員会・文化的景観委員長のエリザベス・ブラベックさん(リモート)、日本イコモス国内委員会委員長の岡田保良さん、同理事の石川幹子さん、「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」の阿部知子さん、篠原孝さんが会見する。 ・日時:9 月15 日(金)11:00~12:00 ・言語:英語・日本語(逐次通訳) ・場所:日本記者クラブ10 階ホール ・申込締切:当日9:00 (ウェブ、会場とも)



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提言・意見書・コメント等


2023年11月21日 東京都環境影響評価審議会における科学的、公明正大な審議の要請

「神宮外苑地区市街地再開発事業環境影響評価書」に関し、日本イコモスは、「数多くの誤りと虚偽があることを指摘して参りましたが(https://icomosjapan.org/work4/)、事業者のみによる説明が行われ、令和5年5月18日の「東京都環境影響評価審議会」第2回総会において、会長より「評価書の調査・予測・評価に重大な変更が生ずる手続き上の問題、誤り、虚偽はなかったことが確認された」として、審議は終了となりました。 日本イコモスは審議会において説明を行うことを繰りかえし要請して参りましたが、受け入れられることはなかったため、令和5年9月7日世界イコモスよりヘリテージ・アラートを発したところです。Heritage Alert Jingu Gaien - International Council on Monuments and Sites (icomos.org) 評価書の誤りと虚偽により生じる環境の破壊は、極めて深刻で、問題は山積しております。日本イコモスは、調査を継続しており、以下の事項への非科学的対応は、「科学的調査・予測・評価」を基本とする東京都環境影響評価の基本を揺るがすものであるため、「事後報告」ではなく、審議会における再審を要請いたします。 ① 環境影響評価書において完全に欠落している歴史的樹木の検討について ② 衰退が著しいイチョウとイチョウ並木の保全について ③ 非科学的調査に起因する森林生態系の破壊と持続不可能な再生計画について 以上、審議会において多くの市民が納得できる公明正大な科学的論議が尽くされるまで、「100年の命を絶つ無謀な伐採」は行わないよう、事業者への指導をお願い申し上げます。



2023年11月21日 緊急要請

令和5年2月17日、都市再開発法第7条の9第1項の規定に基づき、東京都により「神宮外苑地区第一種市街地再開発事業」が施行認可されました。同日、新宿区長に、事業者(代表:三井不動産)より風致地区における樹木の伐採・移植の申請が出され、令和5年2月28日、更に令和5年9月8日、新宿区長におかれましては、これを許可されました。 しかしながら、環境影響評価書には、数多くの誤りと虚偽の報告があり、日本イコモスは、7次にわたり、公正な審議を求めてまいりましたが、受け入れていただくことはできず、令和5年9月7日世界イコモスより、ヘリテージ・アラートを発するに至りました。 令和5年11月21日、日本イコモスは、環境影響評価書において、完全に欠落している歴史的樹木の検討、衰退が著しいイチョウ、非科学的対応により破壊される森、生態学の知見が欠落した再生計画、評価書における伐採本数の過少申請等に対して、「事後調査」では対応できない環境破壊が生じることから、再審の要請を行いました。 新宿区におかれましては、これまで「七つの森」を始め、都市の緑を「グリーンインフラ」として捉え、輝かしい実績を展開しておられます。したがって、このたびの無謀な、3000本にのぼる樹木伐採の先頭に立たれることは区政の基本方針にはそぐわないものと存じます。 東京都環境影響審議会での科学的、公明正大な議論が尽くされるまで、伐採・移植は行わないように、事業者への指導をお願い申し上げます。



2023年11月21日 神宮外苑を象徴するヒトツバタゴ大径木の現地保存のお願い

明治神宮におかれましては、 「はじめの百年。これからの千年。まごころを継ぐ、永遠の杜をめざして」 を掲げられ、杜を守り育てておられることに、深い敬意の念を表します。 申すまでもないことですが、外苑では、江戸期に生育していたヒトツバタゴ(通称ナンジャモンジャ)が、明治天皇を始め、多くの皆様の努力により三世代にわたり守られ、受け継がれてまいりました。外苑のヒトツバタゴ一世は、聖徳記念絵画館壁画の凱旋観兵式にも描かれていますように、雪のような白い花を咲かせる「名木」として親しまれてきました。 明治期に駒場農科大学で苗木をつくることに成功し、一世が昭和8年に枯死したあとも、その子孫(二世)は受け継がれ、東大理学部付属小石川植物園、東大安田講堂横、そして関東大震災の復興公園である御徒町公園で、現在も、その優美な姿を人びとに伝えています。 外苑の二世は残念なことに平成26年に枯死し、当初のヒトツバタゴを引き継ぐものは、絵画館前の三世と公式に言われております。しかしながら、詳細に調べますと、一世を凌ぐ大径木のヒトツバタゴが、現存していることがわかりました。 その一つは、今般の市街地再開発事業に伴い破壊される建国記念文庫の森にあり、霞ヶ丘門の正面にあたる位置に生育しています。樹高は10m、目通り195cmで、第一世(樹高10m、目通り182cm)に比肩する堂々とした樹木です。再開発計画では、当初は伐採、現在は移植となっておりますが、樹齢100年をこえると思われる樹木の移植は、大きな負担を与えることとなります。 もう一本は、秩父宮ラグビー場に向かうイチョウ並木の東端にあり、元女子学習院の正門の横に位置します。このヒトツバタゴは、おそらく外苑でもっとも大きなもので、目通りは271cmの大径木で、残念なことに再開発により伐採される計画となっております。 外苑のヒトツバタゴは、整備時に、岐阜や朝鮮半島から寄贈されたものもありますが、由来の名札がついており判別が可能です。この2本のヒトツバタゴには、由来は記載されておりませんが、詳細に調べれば、2世であるかどうかの判定は可能であると思われます。 小石川植物園、東大安田講堂横、御徒町公園など、外苑以外の地で尊重され、手厚く継承されている「名木」を、何故、「杜を何よりも大事にする」と約束をしておられる明治神宮が伐採されるのか、御説明をお願いする次第です。移植は、樹木に大きな負荷をかけるため同義です。 現在、再開発に関する質問は、代表の三井不動産株式会社様が一括して対応しておられ、私共をはじめ市民の皆様は、明治神宮に直接、お伺いする道が閉ざされています。 しかしながら、二百年の歳月をかけて引き継がれてきた「名木」を伐採されることにつきましては、明治神宮の尊厳にかけて、自らの御言葉で、国民の皆様に御説明が必要と存じます。私どもは、外苑の理念が 「はじめての二百年、これからの千年」 となるよう、切に祈るものです。御回答の程、よろしく、お願いもうしあげます。 恐縮ではございますが、御回答は、年内にお願いできれば幸いです。




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会員に向けてインフォメーション誌を年に4回発行しています。理事会の報告や会員の活動、国際学術委員会(ISC)、 関連の国際会議、国内の研究会の報告などが掲載されています。


2023.09.21発行 INFORMATION / JAPAN ICOMOS <12期7号>

2023.06.08発行 INFORMATION / JAPAN ICOMOS <12期6号>

2023.03.08発行 INFORMATION / JAPAN ICOMOS <12期5号>


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