お知らせ


2024年3月12日 オーセンティシティに関する連続研究会 第5回 「無形文化遺産(和菓子)のオーセンティシティから考える」(3/30開催)

開催日:24年3月30日(土)13:00〜14:40頃(zoomは5分前開場) 開催形式:Zoom + 現地参加のハイブリッド 開催趣旨: 本連続研究会は、文化遺産における「オーセンティシティ」について学際的に議論を続けています。 建築遺産を修復する際に用いる伝統技術や寺社で行われる儀式、文化的景観の連想的価値の認識など、有形遺産にも無形のオーセンティシティの側面が見られます。しかし、「無形文化遺産条約」ではオーセンティシティという語は用いられておらず、無形文化遺産条約「大和宣言」(2004)年では、有形文化遺産に適用される場合の「オーセンティシティ」という言葉は、無形文化遺産を認識、保護する際には適切ではないと結論づけています。それでも、未だに無形文化遺産の文脈でも「オーセンティシティ」が論じられています。 「無形文化遺産条約」における無形文化遺産の定義(第2条)は「社会、集団及び場合によっては個人が自己の文化遺産の一部として認めるもの」です。つまり、それぞれの集団ごとで求める価値が異なり、自己の文化遺産とする基準も異なります。この考え方を、森崎先生はコンヴァンシオン理論、とりわけシテ概念を通じて分析した伝統産業としての和菓子を用いて整理されています。 第5回研究会では、有形文化遺産の文脈とは異なる、和菓子のオーセンティシティに関する研究を伺うことで、オーセンティシティ概念への視野を広げる機会としたいと思います。 ___ 講師紹介:森崎美穂子 帝京大学, 外国語学部 国際日本学科, 准教授 伝統的な食文化と農業による地域振興を主な研究テーマとしている。ユネスコ無形文化遺産にフランスの美食術および日本の和食が登録されたことから、テロワール産品としての和菓子の可能性を模索してきた。その後、2021年国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A) 、課題「食と農村地域の文化遺産化:テロワール産品の日仏比較研究から」(研究代表:森崎))により、リヨン第二大学にてデルフォス教授に師事、以降、フランスの山岳地帯のチーズ文化と地域振興について研究・調査を行っている。著作に、共編著『フランスチーズのテロワール戦略‐風土に根づく 新たな価値創出』(2023、水曜社)、『和菓子:伝統と創造』(2018、水曜社)、佐々木雅幸監修・編『創造社会の都市と農村 : SDGs への文化政策』7章担当などがある。 当日プログラム: 13:00~13:05 趣旨説明 山田大樹(日本イコモスEP主査) 13:05~14:10 講演「無形文化遺産(和菓子)のオーセンティシティから考える」 森崎美穂子(帝京大学, 外国語学部 国際日本学科, 准教授) 14:10~14:40 質疑応答 *前日までに、申し込みしてくださった方に当日のzoomリンクを送付します。(申込時にもリンクが表示されます) *現地参加会場 場所:帝京大学霞ヶ関キャンパス 東京都平河町森タワー9階(休日のセキュリティの問題があるため、事前予約された方のみとし、12:30-12:45の来場時間を厳守いただきます)*来場される方には、事前に詳しい情報を送付させていただきます。 ______________



2024年2月27日 2023年度日本イコモス賞授賞式/受賞者講演会

■日時:3月9日(土)15:00~16:00 ■形式: ①対面参加(20名まで) 会場:岩波書店一ツ橋ビル地下会議室(〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-5-5) ②オンライン参加(90名まで) 会場:Zoomミーティング(リンクはお申込みいただいた方へ前日にご案内) ■主催:日本イコモス国内委員会 ■プログラム: 15:00~15:15 2023年度日本イコモス賞授賞式 15:15~15:45 イコモス賞受賞者講演会 吉村 龍二 氏(㈱環境事業計画研究所 代表取締役・所長) 「文化財庭園の保存修理・活用事業のモデル構築」 15:45~16:00 会場との質疑応答 ■受賞者紹介 吉村 龍二 氏 ㈱環境事業計画研究所 代表取締役・所長 1969 年 京都生まれ。 1990 年 京都芸術短期大学卒業。 1990 年 環境事業計画研究所入社、 2001 年より所長。文化財庭園保存技術者協議会事務局次長、文化財指定庭園保護協議会運営委員、史迹美術同攷会副会長。京都芸術大学非常勤講師、京都芸術大学日本庭園・歴史遺産研究センター客員研究員、庭園文化塾(NPO 国際造園研究センター主催)講師ほか ■問い合わせ先: 日本イコモス国内委員会事務局(jpicomos@japan-icomos.org)



2024年2月21日 (共催)緊急シンポジウム「九州鉄道初代門司駅関連遺構の遺産価値を考える」2月24日(土)13:30~

緊急シンポジウム「九州鉄道初代門司駅関連遺構の遺産価値を考える」 ■日 時:2月24日(土)13:30~16:30 ■会 場:門司区錦町市民センター多目的ホール(旧九州鉄道本社前) ■オンライン配信先: https://www.youtube.com/live/6C8xyehZcTM?si=lcBBbaK2-Kq23x5M ■主 催:九州鉄道初代門司駅研究会 共 催:(一社)日本イコモス国内委員会 ■趣 旨: 初代門司駅関連建物遺構の遺産価値、その評価と保存・継承への提言を行います。 ■プログラム: 開 催 13:30 主催者主旨説明 藤原惠洋 第1部 13:40~14:20 基調報告 安部和城 初代門司駅関連建物遺構の発掘報告 スライド講演 第2部  14:30~16:00(30 分程度の質疑応答を含む) 共同討議 初代門司駅関連建物遺構の遺産価値、その評価と保存・継承への提言       溝口孝司 考古学の立場から      福島綾子 文化財学の立場から      藤原惠洋 建築史学・産業遺産の立場から      小野田滋 土木史学・鉄道遺産の立場から(メッセージ参加)      第3部 16:00~16:10 共同声明 九州鉄道初代門司駅関連遺構の遺産価値を考える共同声明

緊急シンポジウムフライヤー


2024年1月29日 日本イコモス第4小委員会(世界遺産)研究会「世界遺産条約に関する昨今の動向」(2/29開催)

日時: 2024年2月29日(木)17:00~19:30 形式: 対面・オンラインのハイブリッド(対面は定員20名(先着順)) 対面会場:岩波書店一ツ橋ビル地下1階会議室(東京都千代田区 一ツ橋2-5-5) オンライン:Zoomミーティングを使用(参加方法は前日にお申込みいただいた方へご案内します) 主催:日本イコモス国内委員会第4小委員会 ◇趣旨説明: 本研究会では、 2023年9月に開催された第45回世界遺産委員会について報告 いただくとともに、 近年の世界遺産条約のシステムの変更について報告いただき、 参加者を含めたディスカッションを行います。 世界遺産条約の昨今の動向を共有し、 世界遺産をめぐるさまざまな課題について議論を行う場としたいと 思います。ご参加をお待ちしています。 ◇プログラム:  17:00~17:05 趣旨説明(小委員会主査 岡田保良) 17:05~17:35 報告1:第45回世界遺産委員会について(小委員会委員 大野渉氏) 17:35~18:05 報告2:世界遺産条約の制度改正について(文化庁 鈴木地平氏) 18:05~18:25 コメント:今回の世界遺産委員会に関し考えること(小委員会委員 稲葉信子氏) 18:25~19:25 ディスカッション 19:25~19:30 閉会(小委員会主査 岡田保良)



2024年1月14日 「令和6年能登半島地震」により被災された皆様にお見舞い申し上げます

このたびの令和6年能登半島地震により、犠牲となられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。また、現在被災者の救援、被災地の復旧・復興支援にご尽力されている方々に深く敬意を表します。 日本イコモス国内委員会は、被災地での文化遺産の被害等に関する状況の把握および復旧支援に協力して参ります。 被災地では不安な日々が続いていることと存じますが、皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。



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提言・意見書・コメント等


2024年4月18日 「初代門司駅舎と関連施設遺構」の現地保存に関する国際産業遺産保存委員会(TICCIH)会長オグルソープ博士の声明文について

産業遺産保存国際委員会(TICCIH)会長マイルズ・オグルソープ博士から関係各位に向けて声明文が発せられ、日本イコモス国内委員会あてに送付されましたので、邦訳文と合わせ、関係各位宛お送りいたします。趣旨をお汲み取りいただき、遺構の保護にご理解を賜れば幸甚に存じます。



2024年2月29日 初代門司駅関連遺構保存要望書提出に関する関連省庁への報告

件名に記す初代門司駅関連遺構につきましては、すでに多くの関連学協会等から北九州市長を始めとする主要な関係者に保存の要望書が提出されたところです。日本イコモス国内委員会(以下、「日本イコモス」という)でも、この遺構の重要性に鑑み、令和6年2月22 日に市を訪問し、同封の要望書を市長、市議会議長、教育長等に提出しました。



2024年2月22日 初代門司駅関連遺構の保存要望書

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 件名の初代門司駅関連遺構については、すでに多くの関連学協会等から保存の要望書が提出されていますが、日本イコモス国内委員会(以下、「日本イコモス」という)でも、この遺構の重要性に鑑み、門司港地域に複合公共施設が開発される中で本遺構が一体的に現地で保存・公開される重要性を強く感じているところです。 わが国は非植民地国家として東アジアでいち早く自律的に鉄道敷設を実行し、それによって近代化・文明開花を全国へ波及させました。今回発見の遺構群は、1891(明治24)年開業の初代門司駅に関連するものであることが確認されています。初代門司駅は門司港と同時かつ一体的に整備され、海陸連絡によって海を越え、中国大陸や東アジアへつながった、近代アジアの広がりを物語る物的証拠でもあり、その歴史的価値は極めて高いといえます。詳細は添付の見解をご参照ください。




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インフォメーション誌


会員に向けてインフォメーション誌を年に4回発行しています。理事会の報告や会員の活動、国際学術委員会(ISC)、 関連の国際会議、国内の研究会の報告などが掲載されています。


2024.03.07発行 INFORMATION / JAPAN ICOMOS <12期9号>

2023.12.07発行 INFORMATION / JAPAN ICOMOS <12期8号>

2023.09.21発行 INFORMATION / JAPAN ICOMOS <12期7号>


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刊行物



2023年08月31日 EARTHQUAKE DISASTER PREVENTION OF CULTURAL HERITAGES -EXPERIENCE AND DEVELOPMENT IN JAPAN-

2019年03月01日 2016 年 熊本地震 日本イコモス報告書 文化財の被害状況と復旧・復興への提言

2017年12月01日 The Kumamoto Earthquake -Report on the Damage to the Cultural Heritage-


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